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車山高原スキー場の降雪隊「雪職人」。
一番の仕事はやはり雪作り。
雪の作り方や斜面の作り方などを紹介します。
晴天率は80%!
それでも車山に雪が豊富なのは70台のスノーマシンのおかげです。
車山にはなくてはならない人工雪とは。
自然の雪は湿った空気が上昇気流により上空に行って冷やされ、結晶になって地上に降ってくる誰もがご存知の雪なのですが、人工の雪はチョット違います。なにが違うかというとズバリ密度です。自然の雪は水:空気の割合が1:3〜1:10なのに対して人工雪は1:2。圧雪車でゲレンデを圧雪したのと同じ雪を初めから作れてしまうのです。積雪40cmの自然雪ではブッシュがすぐ出てしまうのに、同じ積雪40cmの人工雪はしっかりしている理由なのです。また、上級者になると自然雪よりエッジが利く人工雪を好んですべりに来る人もたくさんいます。
スノーマシンの仕組み
ゲレンデの端っこに、でっかい蛇口がついているのを見たことがあるでしょうか?
ゲレンデの地下1mには水とエアー(空気)の配管がはりめぐらされていて、それぞれのゲレンデに水とエアーの供給口があるのです。
ここにスノーマシンをホースでつなぎ雪を作ります。車山では70台のスノーマシンがありますが、大きく分けると2種類のタイプがあります。
1つはエンジンを積んでいて造雪現場までキャタピラを回して移動していくタイプ。こちらはエンジンでコンプレッサー(空気を圧縮する機械)を駆動しているので水のみホースで供給してやれば降雪OK。
もう一つは急斜面など大きな機械が走れない場所で使うソリに乗ったスノーマシン。こちらはみんなで力を合わせて人力移動。(新人は大抵これで嫌になります)当然コンプレッサーは無いので水とエアーの2本のホースを接続しなければなりません。どちらのタイプも外気温が−2℃以下にならないと雪にならずに水をまくだけになってしまいます。係員が外気温に応じて水の噴射量を調節して雪質の調整をしますが、良い雪質になるかどうかは、それぞれの雪質を見る係員の腕にかかっています。
稼動する時間
夕方ゲレンデのクローズと同時に一斉にスタート!といきたいところですが、今のご時世そんなに人がいません。降雪ゲレンデにスノーマシンを運んで風上にセットして降雪開始。スノーモービルで係員をピストン輸送してもう1台・・・と全部終わるのに3時間くらい。また1時間おきに風向きに合わせて向きを変えたり移動したり、温度にあわせて雪質を調整したり、風向きが変われば全部止めて風上に移動、と朝までつづくわけです。朝のゲレンデのオープンに合わせてスノーマシンを撤収してから機械のメンテナンス。それでも赤い目を擦りながら板をかかえてゲレンデに出て行くのが雪職人なのです。(従業員は体力のつづく限りリフト乗り放題!)もちろんオープンしてないゲレンデがある時は24時間体制で作業をしてます。
車山高原スキー場の標高差は約400m。面積は76ヘクタールもあります。
斜度や斜面の向きによっても積雪量はまちまち。
だから長年の経験からその日のゲレンデ全体の平均的なポイントの積雪量をスキー場の積雪量として発表します。
インターネットや新聞などの一覧で見ると豪雪地方の積雪量とかなり差がありますが、車山は人工雪が豊富なので、上の「人工雪って???」で書いたようにこの数値だけでは一概にゲレンデとしての積雪量の比較にはなりませんね。
このサイトではもう少し詳しいゲレンデの情報をお伝えできたらと思ってます。
圧雪と整雪の違い
圧雪とはゲレンデに積もった新雪を圧雪車で往復しながら踏み、雪を圧縮すること。
雪上車の運転テクニックはあまりいりませんが、圧雪車が斜面を下るとき雪が圧雪車の横にこぼれるため、段差が出来やすくなります。だから仕上がりを良くしたい部分は上りで仕上げていきます。圧雪車が上るための1本分を空けて下り、その間を上ることで段差を少なくする高等テクニックもあります。雪が降り続いている時は少しでも朝に合わせて終了するように作業しています。
整雪とはスキーヤー・スノーボーダーが下方向に落とした雪を元の位置に戻すと同時に、滑りやすく整備する事です。またスノーマシンで出来た雪の山を必要な部分に移動する作業もあります。主に圧雪車の前に付いているブレード(雪を押す部分)の動かし方によって仕上がりに差が出ます。
圧雪車の仕組み
車体の前部に雪を押すブレードが付いていて、この部分で雪面の形を決めます。車体後部にはスノーミルという雪をミンチにする回転棒が付いています。ここで雪の固まりを砕き、細かな雪に直して、最後部のフィニッシャー(ラバーで出来ている)で雪面を平らに押さえ込みます。動力はディーゼルエンジンで油圧ポンプを回し油圧モーターで動いています。全て油圧制御にすることで細かな動きと複雑な制御が可能となります。
圧雪車の種類
車山には普通のゲレンデを整備するノーマルタイプと急斜面を整備するウィンチタイプ(急斜面のてっぺんにワイヤーを引っかけて、みの虫状態で作業します)とスノーパーク・クロスを整備するパーク仕様(前のブレードと後ろのスノーミルが大きく上下出来ます)のタイプがあります。